TakahashiKie

アメリカン・フィクションのTakahashiKieのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
-
アマゾンプライム、最近また品揃えが好みになってきて嬉しいな。ということでツイッター(エックスとは永遠に呼べなさそう)で誰かが勧めていたアメリカンフィクションを観た。日本人なのでアメリカでどれほど黒人たちが表面的な世間への迎合を行っているかはわからない。それでもこの映画に染み込んだ風刺はしっかり伝わった。
ニガーという言葉を黒人である主人公自らが使うには良いとしても(しかも文脈としては講義の題材となった本のタイトルでNワードが使われてただけ)、白人の女性学生が差別用語を見るだけで気分が悪いから使うべきではないと言う。
黒人言葉を満載に使った貧困層の人たちの小説を、裕福な家庭で育ち大手の出版社で働いた経験のある黒人女性が出版し、それがアメリカの文学社会(これもほとんどが白人ばかり)で称賛される。
まぁ、こんなのは序の口で本当にいろいろな場面で白人社会を思い知らされる。
そしてふと、カラオケでdoja catをよく歌う私がNワードをそのまま歌うべきかどうか考えた日のことを思い出した。しっかり発音して歌いますね。
TakahashiKie

TakahashiKie