地味な内容だけれど、面白かった。
ジェフリー・ライトの淡々とした雰囲気がこの作品のベースとなっている。主人公モンクは小説家としては食べていけないので教師の仕事をしている中年男性。
人種や性に対する差別の問題や家族の問題エンタメ界の問題などを扱っているがクスッと笑えて、温かい気持ちになる。
日本でも、関西人はとか、東北人はこんな感じとかステレオタイプに当てはめてしまう事で、分かった気になって安心するのはありがち。
様々な偏見や社会への皮肉など大きな問題の取り上げ方も良かったが、
大人になってからの兄姉との関係や年老いた母への気持ちなどの表現がわざとらしく無い所が好き。
兄弟でも、親との関係や距離で想いが変わる所なんてアメリカでも日本でも同じよね。
トレイシー・エリス・ロス、スターリング・K・ブラウン、と脇も良かった。
