このレビューはネタバレを含みます
フィリッパ(サリー・ホーキンス)は、地方に住む会社員。あるきっかけでリチャード3世に興味を持ち、彼の偏った評価や埋葬場所について徹底的に調べる。
そして、歴史的な発見をするのだが…
フィリッパがリチャード3世の幻影に導かれるという設定なのは意外だった。手記を元にしている様だ。
成功物語ではないし、フィリッパの家族との関係や職場のストレスなどが描かれて、イギリスの作品って生活を描くのが上手いと思う。
やはりこれはフィリッパという女性の物語なのだなぁ
それにしても、駐車場から発掘された遺骨がかなりしっかり残っていた事には驚いた。きちんと埋葬されていたのかな。
そしてリチャード3世協会が存在する所が面白い。シェイクスピアの作品のドラマ映画でカンバーバッチが演じたリチャード3世は私も好きだったので、気持ちはわかるけど…
フィリッパの理解のある元夫役にスティーブ・クーガン。久々に感じの良い役。元妻との距離感が不思議だったけど、家族って色々あるからなぁと妙に納得した。