バイアスを笑い飛ばす。
現代版ウディ・アレン映画のようなストーリー。主人公を含めたありとあらゆるインテリや市井の人々をこき下ろすので、人を選ぶ作品だろう。
最も印象的なのは黒人による差別だ。彼らが行う差別というのはこれまで観たことがなかった。数少ない映画の記憶を辿れば、タランティーノ監督のジャンゴに出てくるサミュエル・L・ジャクソンが演じる役くらいだろうか。そんな珍しい視点が提示されており、とても興味深かった。
ぜひ。世の中の空気を少しでも窮屈に感じる人は観てもらいたい。仲間はいるとホッとする、そんな一本だ。