長編初監督でこれはすごいねしかし。もちろん売れると思ってないジョークとして書いた黒人黒人した黒人小説が予想外に売れちゃったというメインのプロットも笑わせてくれるのだが、着実に彼の家族がリアルに描かれる「誰にでもよく起こりうる」生活の描写が素晴らしい。極端に仲が悪いわけでもなくでもなんかうまくいってないなあ、でもいい時もあるなあ、としみじみほのぼのする。あくまで地に足ついた人物に起こった想定外の出来事という感じがリアル。一方で後半主人公が女流黒人作家にする質問は肝だと思うのだが、明瞭な回答が得られないというか納得感がないのが残念。結局両方とも小説我々は読めないからしょうがないんだけど。。。
