このレビューはネタバレを含みます
原作の山田太一を未読という不勉強ぶり。ロンドンのタワーマンションに住むアダムは脚本ライターをしている。そのマンションには住人が二人しかおらず、ハリーが酒を持って親交を深めようとやってくる。彼はマリファナもやっていたようだ。
アダムは12歳のとき、事故で両親を亡くしたが、気まぐれに実家を訪ねてみたところ、両親があの当時のまま暮らしていた。両親の愛にひたり、マンションに戻ってハリーに会いにいくアダム。二人はゲイで肉体関係を持つ。
この映画の、両親が改めて死後の世界に行かなければいけないのは、特になんとも思わない。ヘンなことすぎてピンとこない。自分が親と疎遠だったので、リンボみたいな場所で生きていると知っても、親不孝者だったから一回は顔を出すかくらい、考える程度だ。
もう一つの死が自分の中で処理しきれない。わかっていたら、崩れ落ちてひたすらオイオイ泣くだろう。泣いてもどうにもならないのに、ただ泣くしかないのが苦しくて仕方ない。