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異人たちのMISSATTOのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.0
覚えのある孤独感が描かれていた。
他の人が当たり前にしているように誰かを愛せれば良いのに、とか、愛されたい、とか、それでも一人でいたい、とか……
子どもとして、理解者であって欲しいと願ってしまう親との対話は、あまりに容易に自分を重ねることが出来すぎて、もうずっと感情がぐちゃぐちゃ。

不思議と山田太一の世界で、でも同時に完全なアンドリューヘイ監督の世界だった……
ずっと水の中から空を見ているような、非現実的なのに、そこで受ける感情の波と息苦しさと解放感が、どこまでも現実的…

セリーヌシアマ監督「秘密の森の、その向こう」を見た時の感覚にも近い。
私が映画に求めるリアルファンタジーの世界。

すごく良い映画体験だった。
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