このレビューはネタバレを含みます
原作、邦画版は未見。
父と母との邂逅には感動した。月並みな言葉だけれど。
あんな風にお互いを許し合えるというのはなんて幸福なことか。
その人のアイデンティティを認めるということは深い愛情の先にあるのかもしれない。
それだけで救われる人は確かにいる。
終盤が私にとっては非常に怖かった。
アダムがハリーに執着し続けるのではないか?という考えがよぎったから。
死神からも守る、というのはハリーの死を否定し続けることになるのでは?
そして「All of us strangers」という原題、そもそもアダムも死んでいたりする?
最後に2人で星になっていたし。
原作や邦画版を見ていないので、ニュアンスを誤って捉えていたら申し訳ない。
静かだけれどざらりとした何かが心の奥に残る、不思議な映画だった。
ちなみに母と共に見に行ったのだが、母はラストに希望を見出していた。
見る人によって捉え方が異なっていて面白いなと思った。