2024年４月にリリースされたテイラー・スウィフトのニューアルバム「The Tortured Poets Department」というタイトルは、かつての交際相手であるジョー・アルウィンと、自身の俳優仲間だったアンドリュー・スコットとポール・メスカルのチャットグループ"The Tortured Man Club"に由来するのだという。
「山田太一原作」というワードが、今の今まで鑑賞を躊躇させた最大の理由だ。「ふぞろいの林檎たち」以降の太一”ドラマ”ファン世代としては、この“原作”という事実が“ノイズ”にまで昇華し、纏わりついたのだった。
また、監督自らのジェンダー・アイデンティティと、その過去を投影した改変アイディアをどう解釈するかも最大のポイントだった。
結果、鑑賞時の体調が悪かったこともあり、心に刺さることなく物語は幕を閉じてしまった。大傑作「aftersun」の記憶も新しいポール・メスカルも大好きなのだが。。。
それでも、Frankie Goes to Hollywood "The Power of Love" ミュージックヴィデオからの影響箇所には驚嘆した。ジェンダー問題を発語し始めたブリティッシュ80’sの音楽シーンとの接続はとても興味深かった。
