このレビューはネタバレを含みます
ノルウェー出身のクリストファー・ボルグリ監督がニック・ケイジのプロデュース&主演で描く、悪夢の新感覚ドラマ。
ボルグリ監督はジャンルを超える映画を意識しているというが、これを観ると納得できる。
以下は物語。
ある日、冴えない大学教授のポールは娘に夢に出てきた話をされると、教鞭を取る大学で同じ様に夢に出てきた話をされる。
何故か、大勢がポールの夢を見ているのだ。
しかも、誰もが皆一様に、夢の中のポールは夢を見る当人に悲劇が起こっているのに、何もせず静観するだけと語る。
元カノが夢の件をブログに書き込んだ事を契機に、夢の男ポールは大バズリ。怪しげな広告代理店から広告依頼も舞い込む。しかし、打ち合わせの後、代理店のアシスタントの部屋に行くポールだが、性交する前に果ててしまう。
この後、夢の中のポールはレイプ、虐殺をする男に変わってしまう。周囲が畏れ始め、授業は中止になり、ポールはレストランで食事をしても、出て行ってくれと揉め事になる始末。
ポールは断られた娘の演劇を見に学校に乱入し、教師に怪我をさせ、妻にも愛想を尽かされ、行き場を失うはめに。仕方なく、怪しげ代理店の算段で、本が出版され、フランスでのツアーに出る。
一方、ポールの事件を機に、新たな夢ビジネスが誕生していた。他人の夢に入り込む、特殊なブレスレットが売られている。一度は、妻にも捨てられたポールだが、妻の夢に入り込み、宙に舞い上がるのだった-----
AIででも考えたかの様な斬新な物語は、ニック・ケイジの為に当て書きとしか思えない点、トーキングヘッズの衣装を使用など、単なるユニーク以上の何かを感じさせてくれています。