ニコラス・ケイジ、ハマり役。
弱々しくもふてぶてしくも見えるところとか、なぜか何やっても裏目に出そうなところとかが。
ポールの「自己顕示欲と自己憐憫に満ち、瞬間風速的には大口を叩くものの、ちょっと突っ込まれるとすぐオドオドしだし、そのくせすぐ調子に乗る」という人物像が不快だったけど、まあA24だし。
とはいえけっして悪人ではない小市民なので、途中からの差別と排斥は痛ましい。
ただ、妻がミーム的なポールの夢を見ないのは分かるとして、学長は見ないし娘は見る理由がよく分からない。
娘もネットミームに流されてるわけじゃなく、初期から見てるしなぁ。
オチはやや安易だけど、こうするかポールに自殺させるかの二択くらいしかなさそうなので、これでいいと思う。
あれだけ夢に振り回され人生を壊されても、結局最後は夢の中にしか救いがない。