このレビューはネタバレを含みます
冴えない大学教授のポールが世界中の人々の夢に一斉に現れる不思議な現象が巻き起こりポールは一躍時の人へ。注目される状況に舞い上がるポールだったが喜びも束の間、その夢は次第に悪夢に変わっていく。
クリストファー・ボルグリ監督はネット文化と承認欲求の話をよく撮ってきた人で、今作は集大成と言わんばかりに磨いてきた鋭利な刃物でめちゃめちゃに刺してくる。memeとして愛のない消費の話でもあるのでニコラス・ケイジはぴったりのキャスティング。
バズりが全てのネット文化や資本主義の嫌な部分を全身に浴びせられクタクタ。今まで観た中で1番嫌な映画かも。アリ・アスターは脚本書いてないのに…。そして観終わった今は「ポールの悲喜劇を『ドリーム・シナシオ』として消費する私たち」を意識せざるを得ない。
しかし露悪的に描くことにこだわりすぎで、多少は謎解きをして欲しかった。ポールが意図してみんなの夢に影響を起こす展開があればノリオも受け入れられた。