彩人が「そう」なってしまうことは予告でもう分かっていたけれど、想定していた「そうなり方」とは違った。
どうしてこんなことになってしまったのか。こんなことが許されていいわけがない。
先が見えないどん底生活の中で、それでも戦っていたのに。
もう落ちようがないほど底にいる人をますます落としていく演出が怖い。突発的な銃声が怖い。
理不尽すぎて終盤に向かうほどイラついてしまった。(ご遺体の声を聞くドラマを見過ぎたサスペンス脳が、登場人物の行動にイライラしながらツッコみ続ける……)
しかし、さまざまな環境から福祉や救済や法律の知識を多少得ていたとしても、現実に向き合ったら忘れてしまったり言えなかったりするのかもしれない。
私はこのストーリーに短い続編がほしい。だって「見知らぬ者」ではなく、みんな実は見ていたじゃないか……。