このレビューはネタバレを含みます
なんの情報もなしに磯村勇斗のポスターだけで決めて観たらどちゃ詰み鬱映画だった
覚悟を決めてみないと心が沈みます
覚悟決めてても気持ち引っ張られそう
こんなに救いがない人生があってたまるか
フィクションであってくれと心から願った
話の系統としては社会に取りこぼされていった人達を描いてるという点で『あんのこと』に近いと思った
難病の母を支える為に昼は工事現場で働いて夜は母が経営していたスナックで働くヤングケアラーの彩人、母を心配しながら身体を鍛える壮平
彩人とその家族を支えるために夜勤しながら手伝いに来てくれる日向
みんながみんな少しずつ限界を感じてたけど、彩人は周りが支えてくれてたからこそ助けを求められずに少しずつ息絶えてった感じがして辛かった
それにしても神奈川県警に恨みあるんですか?ってくらい県警の描き方が終わってた
彩人は優しいから職質を異様に断るあの青年をほっとけなくて声掛けただけなのに、、
てかあの青年もムカつくだろうけど素直に職質応じてたら早く終わるよォ、、とか思っちゃったけど、あんな1回でさ、お前あの時のってなって口にタオル詰め込むか??
そもそも駆けつけた時に1人だけ明らかに殴られてたし、頭からあんなに血を出しててとりあえず救急車呼べとか病院搬送ってならんか??
うーん後々お父さんが誰かを誤認逮捕して解雇されて自殺したっぽい描写があったから県警側から彩人の家族がいい印象持たれてなかったのかもしれないけど、、うーん、、
彩人がひたすら理不尽を被っている間
大和の結婚おめでとう会のシーンが挟まり
幸せと絶望を交互に見せられ
同級生でもこんなにも違う人生を歩んでいる彩人が本当に辛くて涙が出てきた
それでもなお大和の為に会場に向かおうとする彩人を憶測で拘束し荒々しく扱う警察、、
大和が違和感に気づいて警察署まで行って説明を求めるも大した説明はして貰えず多分諦めてスナックに戻ってくる大和
試合が終わってスナックにやってくる壮平
どちらも店の床に落ちている瓶の破片や血痕に異変を感じているはずなのに、全てを諦めたように、彩人への思いを歌にした大和と片付け始める壮平
後戻り出来ないことを認識した松浦、
警察へ辞職願を出したアイツは察したんだろうな
母さんがどんなことをしても怒らずにゆっくり語りかける彩人が優しすぎた
何度も死にたかったけど周りに迷惑かける訳には行かないと奮い立たせてなんとか頑張っていた彼があっけなく死んでしまう
畑で土下座した彩人、スーパーで謝る彩人
卵焼きを作るために部屋がめちゃくちゃになっていることを怒らずにもう足りるよってこれで最後にしようねって優しく語り掛ける彩人、帰宅したら部屋が水浸しになっているのに気づいて静かに水を止めて、咽び泣いた彩人、子供の時からドア1枚隔てて静かに耐えていた彩人 全部忘れないよ