「若き見知らぬ者たち」
遅ればせながら観て参りました。
個人的に滅茶予想越える展開で面白かったです。貧困と公助を全く受けない自助だけで生きていくけど、周りに迷惑をかける病気の母と借金の肩代わりと謝り続ける長男と格闘家の次男。そして、長男の彼女さんが生きていく話。
大体は良い話に持っていくのですが、この映画は残酷です。でも、これが現実味あるから、僕はこっち側の人間なんだなと思います。そして、所々何でこの人はこの仕草をするのかを考えると徐々にこれはここに繋がるから、そう思ってんのねという所にも繋がる。
そして、二つのシーンの拳銃。個人的にここで自分の心が死んだというのを表現していると思います。でも、人間でも心が死んで絶望する人も多いと思います。
そして、特にきつかったのは、警察官と長男のシーンです。優しい人間が少しおかしくなると徹底的に締め付けられ、奪う人間は何でも奪うし、上手い具合に逃げられる。正直者が馬鹿を見る。だから、皆馬鹿のように人を騙している。
一度一区切りを打ち、皆が少しずつ変わる。次男の格闘シーンは胸が熱くなりました。総合格闘技の映画は結構ウケると思いました。やはり、今喧嘩商売と喧嘩稼業を読んでるからなのかな。
いやー、素晴らしい映画でした。何か評価は低いですが、僕は非常に大好きで、考える映画でした。
多分警察がこんなことしないという考えが出ているけど、警察ってそんなに良いやつか?権力を持っているものは何しても良いんだよな。隠せるから。