ヤマダタケシ

Hereのヤマダタケシのネタバレレビュー・内容・結末

Here(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2024年5月 エビスガーデンシネマで
・ちょっと前半寝てしまった。寝てしまったけどいい映画。風が枝葉を揺らす音、雨音、小鳥の鳴き声、遠くで聴こえる電車の音。心地よい。
・森の中で偶然会う事、そのことの映画だった。靴ひもを結ぶため地面に座った彼女の手を、彼が掴んで起こすカットの、画面に足だけになり雨が降りだす時の美しさ。
・ひたすら歩く映画という点、またブルーカラーの労働者をちゃんと描く、まなざしを向けるという点が『ゴーストトロピック』と共通してるように感じた。
└ふたりがはじめてで出会うシーンで、偶然店にUberのピックに来たドライバーに「雨の中で大変そうね」という言葉が出る。日常の風景の中に彼らが居る事を透明にしていない。