たむ

ヒットマンのたむのレビュー・感想・評価

ヒットマン(2023年製作の映画)
4.2
いつも楽しみなリチャード・リンクレイター監督の新作です。
実在のおとり捜査官をモデルにした驚きの物語です。
脚色もあるようですが、それを劇的な要素としているのも面白いです。
リンクレイター監督の面白さは、コーエン兄弟のようにおばかな人々を描いたと思ったら、そのおばかの内面が実は超知的でいろいろ考えていることがわかるときです。
その逆もまた然り。
殺人を依頼する人々に殺し屋のふりをして、おとり捜査して逮捕する、前半の小気味よい展開。
こんなに人を殺したい奴がいっぱいいるのか、と思いつつ、主人公が心理学の教授であり、その経験を研究分析するユーモア。
実は逮捕の成功ばかりでは同じケースばかりでは研究にならなかったり、クライマックスに向けてのサスペンスの高まりは、見事です。
楽しめましたね。
たむ

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