このレビューはネタバレを含みます
ロボットと犬の友情ものと思いきや、それだけではないらしい、というくらいの事前情報で見に行ったんだけど、「こういう話かな」という予想をどんどん裏切っていった。
私が見た時、近くの席にお子さんがいて、隣の親御さんに話しかけながら見てたので最初はちょっと集中できないかな〜〜と思っていたんだけど、実際はあっという間に没頭したし、
ラストシーン近くで、その子が「ねぇ、悲しい……」って言ったのが、私も…ってなってよかった。
以外内容に触れています。
内容はまさしくロボットドリームズで、DOGと離れ離れになった身動きのとれないロボットが見た夢と現実を行き来しながら描かれる。
DOGは、なんというかフラフラしていて依存体質で身勝手なところもあり、けど愛らしい。
一方のロボットは素直で義理堅く、DOGとの暮らしに選択の余地はなかったはずだけど、でもその愛着は本当だとも思う。
2者の関係を恋人と見るか親子と見るか、まあ見る人によって感覚はそれぞれだと思うけど、「オズの魔法使」がモチーフになってるところをみても恋人でいいのかなと思う。
そして、個人的には、どういう結末になったとて「過去を否定する必要はない」よね、という話かなと思いました。
全然違うけど「ブルーバレンタイン」のエンドロールに近いものをラストのセプテンバーに感じた。
個人的なツボのせいだけど、近年最も泣いた映画が「勝手にふるえてろ」で、「ロボット・ドリームズ」を見終えた感覚はそれに近くもあった。
これから先はセプテンバー聞くたびにロボットとDOGのこと思い出んだと思う。
あと、鳥がロボットのそばに巣をシーンがあるんだけどそこもすごくよかったので鳥が好きな人にもおすすめしたい…。
海辺の鳥だったけど仕草とかフィンチ類な気がした。