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Pictures of Ghosts(英題)
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『Pictures of Ghosts(英題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第96回アカデミー賞 国際長編映画賞ブラジル代表】
『アクエリアス』『バクラウ 地図から消された村』クレベール・メンドンサ・フィリオ監督の新作ドキュメンタリー。カンヌ映画祭でプレミアされ、アカデミー賞ブラジル代表に選出された。

全二作が非常に好きな監督だっただけに評価は甘いかも。でもドキュメンタリーとしてよく出来た作品だったように思う。

全体を三章に分け、ブラジルの映画事情や自身のフッテージなどを用いて語っていく。ていうか普通にフィリオ監督カッコよくない??それにビビってた。

映画館の歴史を通じて自身の映画愛を語っていくのもいいし、その裏に社会の闇が見え隠れする構造もいい。自分の過去作品がどのように撮られたのか、とりわけ『アクエリアス』のあのシーンがどういった意味を持つのかを語るシーンが印象に残っている。

フィリオ監督って根っからのファンタ系作家なんだな。『アクエリアス』は割と普通の(いい意味で)人間ドラマだったから実感していなかったが、『バクラウ』はジャンル映画だもんな。

ブラジル代表としてこれを提出するのが最適か、と言われると疑問だが、フィリオ監督ならではの視点からブラジルの歴史と現在が垣間見える優れたドキュメンタリーであることは間違いない。山形あたりでやらないかな??今後の動向を楽しみにしている一本。
[レシフェと私と映画館の歴史] 70点

2024年アカデミー国際長編映画賞ブラジル代表。クレーベル・メンドンサ・フィリオによる最新ドキュメンタリー。レシフェはブラジルの角の先端にある港湾都市であり、フィリオが40年来住んでいる故郷でもある。レシフェ南部のビーチにほど近いアパートに移り住んだ1970年代から、今に至るまでレシフェの街も自身のアパートも様々な表情を見せ、変わり続けてきた。本作品は三部構成で展開される。第一部ではフィリオの自宅があるボア・ビアジェン地区の変遷を辿る。フィリオの母親ジョゼリスは夫と別れて心機一転この地へやって来て、クレベールら兄弟を女手一つで育ててきた。映画監督への道を志したのも母親が背中を推してくれたからだ。クレベール青年はまず、自宅や近所をロケ地として短編映画を作り始める。初長編『Neighboring Sounds』(2012)も自宅で撮影した作品だ。そこには隣家の犬が吠えるとか、近隣で唯一柵のある家とか、様々身近なエピソードやロケーションが組み込まれている。しかし、"日常生活(ホームビデオ)と映画では異なる表情を見せていた"とフィリオが語るように、それらは全く異なる印象を与え、まるで現実が夢と重なって揺れるような、不思議な感覚に陥る。第二部では、クレベール青年が週に何度も通った映画館街のあるレシフェのダウンタンの繁栄と衰退を辿る。レシフェはブラジル北部と北西部を網羅する映画配給網の中継地であり、様々な映画会社がオフィスを構えていた。二次大戦初期は親ナチだったため、UFAがプロパガンダ用の映画館を建てに来て、それがフィリオの時代まで残っていた、なんて話もあった。他にも様々な映画館が立ち並んでいたが、デジタル化/配信の波や、金がビーチの方に流れたことで、繁栄していたダウンタウンは見る影もなく衰退していった。フィリオはホームビデオを担いで、その終焉の目撃者となったのだ。ただ、こちらはノスタルジーが強すぎるようで、第一部が内向きな湿っぽさがあったのに比べると、第二部は外向きな湿っぽさがあり、夢と現実が云々の感覚も薄れていく。ちなみに、長編二作目『アクエリアス』ではダウンタウンの元映画館に入った電気屋などを撮影に利用している。主演はブラジルを代表する大女優ソニア・ブラガであり、彼女の代表作の一つ『未亡人ドナ・フロールの理想的再婚生活』もここで上映された。第三部はこの地域で唯一(?)生き残っているサンルイス映画館について語られる。70年の歴史を誇る豪華な内装のドでかい映画館で、地元のシネフィルたちは神殿として扱っている。ここの盛況っぷりを見るに、映画の人気がなくなったわけではなさそうというのがせめてもの救い。ただ、第二部に続いて尻すぼみ感は拭えず。第一部みたいな魔的時間が続けばもっと良かったと思っている。
2.6
【かつてそこに映画の街があった】
『バクラウ 地図から消された村』のクレベール・メンドンサ・フィリオの新作がまさかのドキュメンタリーと訊いて観ることにした。彼の作品は一貫して場所の歴史を巡るものなので、よくよく考えれば自然ではある。果たして……。

『Neighbouring Sounds』や『アクエリアス』の舞台となったレシフェのアパートから語りが始まる。改装に去らされ、土地の歴史が風化してしまう状況に対する切なさが『アクエリアス』の原動力であることが分かる。そんな彼の眼差しは廃墟となる映画街へと向けられる。彼のドキュメンタリー手法は、タイトル通り「幽霊」を呼び起こすようなものであり、画を重ね合わせていくところに歴史の重層的な部分が観られる。そして映画館と礼拝堂を紐づけ、映画館が特別な場所であることを語る。正直、あまりに感傷的すぎて映画としての面白さはないように思えるが、フィリオ監督の原点を知る上で重要な一本だったと思う。