このレビューはネタバレを含みます
"人生ずっと演じてる"
"芝居で外界に出れる 頭の中で出所できる"
"俺たちは人間に戻るために集まってる"
"心が時々抱えきれ無くなっちゃう時がある"
綺麗な映画だな。少し狭い画角ながらもフィルム撮りのザラザラ感、固定じゃなくて手持ちで撮るゆえの臨場感、対象をど真ん中でカメラ目線で話させるドキュメンタリータッチ、どれもがリアルぽさを演出する。やっぱ何より半分のキャストが実際の収監者を使っているのが良すぎる。これがリアルだからっていうより、本当に楽しそう。エンドロールが本当に良かった。
ショーシャンクを彷彿させる主人公と厄介者のバディもんだが、まあこの凸凹が中中あってない。その不器用さがまたイライラしてるキャラクターに沿ってるけど、それでも弱いとこは多いような??
映画の中で鉄格子や窓、扉からぬぬぬぅーっとカメラが入っていくシーンが多い。必ず四角の小窓からキャストたちを覗いてるような感覚から本当に劇の中で入っていく感覚になる。
もっと2人が歩み寄っていくのを具体エピソード交えてくれた方が嬉しかった。なんかいつの間にか混ざって仲良しってのも良いんだけど、フィクションならもっとやって良い!