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勝手にしやがれのAのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

-c’est vraiment dégueulasse「本当に最低だ」
-Qu’est-ce qu’il a dit ?「彼はなんで言ったの?」
- Il a dit : Vous êtes vraiment une dégueulasse.「貴方は本当に最低な女だ、と。」
-Qu’est ce que c'est dégueulasse ?「最低ってなんのこと?」

〜っ最高!!主語はitなのに、youに歪曲されてる遊び、degueulasseっていう強い表現を最期の言葉に選ぶ主人公。
パトリシア、会話の中で「〇〇って何のこと?」って言葉の意味を問いかけてるのがとても効いてて好き。分かり合えない男女ってことかしら。

突然切り替わるカットや警官を銃殺する肝となるシーンがあっけなくて笑いそうになるけど、伝統的手法の呪縛から解き放された如く、ラストシーンの言葉選びの奔放さ、手持ちカメラワーク、ジャンプショット等新しいことをやり遂げた映画史に残る名作。それが今見てもこんだけ楽しめるんだから凄い。

ヒッチコックの「めまい」や「サイコ」にも見られる視線の強調が、この映画でもパトリシアの両眼にクローズアップされることが多く、印象的だった。映画を見ててふと映画の人物と目が合うと怖い、不思議な感覚になる
A

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