香港がまだHong Kongだった頃。
時代の大きなウネリを目前に、社会の底辺で生きる若者たちが、惑い流され翻弄される中で、自分たちの居場所を探して反抗しあがき模索する。
アメリカンニューシネマやヌーヴェルヴーグのように、その時代の古い価値観や閉塞感を打ち破るように抗う、香港インディペンデントの傑作。
20年前の映画だけど、今観てもスタイリッシュ。カッコ良いとは言えないけど愛おしい!
フルーツ・チャン監督。製作にアンディ・ラウの名も。
瑞々しく斬新で痛々しく儚い青春の輝きが、目に沁みる。
どんなに大声で叫んでも、死者には届かない。そんなことは分かっていても、それでも叫ばざるをえない三人の若者の姿が目に焼き付く。