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あいつの声のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

あいつの声(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

子供を誘拐されてしまう、ニュースキャスターの話。

誘拐事件を描いた作品としては、わりと王道な作り。
特徴と呼べるのは、まるで無能な存在として描かれる警察の存在でしょうか。

韓国映画と言えば、無能な警察がお馴染みとはいえ、本作に登場する警察は無能と言うよりも、単に不真面目なだけに見える。
シリアスなサスペンスの中に、コミカルな警察の描写が入って来るのは、ちょっとミスマッチな様に思いました。

最終的に犯人が見つからないまま終わるので、疑問に感じていたところ、どうやら実在の未解決事件をそのまま映画化した作品なんですね。
警察の無能ぶりが強調して描かれていたのは、実話ベース故に娯楽性を担保する狙いがあったのでしょうか。

正直、誘拐事件を描いた作品として、フレッシュさもカタルシスもないので、個人的には退屈な作品ではありました。
ソル・ギョングの演技は相変わらず素晴らしいのですが、実在の事件を知る韓国人以外はピンと来ない作品かもしれません。


余談
たまたま直前に見た『殺人の疑惑』の中で、最後に犯人の肉声が出る映画が登場するので調べてみたところ、やっぱり本作がモデルになっている様子。
『殺人の疑惑』自体が本作のモデルとなった誘拐事件をモチーフにした映画なので、気になる方はこちらもチェックしてみて下さい。
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