このレビューはネタバレを含みます
原作は「あなたに似た人I」に収録の「毒」
他の同シリーズと同じく舞台的アプローチが興味深くロアルド・ダールのシニカルで客観的な眼差しと親和性◎
語り手のティンバー・ウッズにも(白人だと思ってた)インド系の俳優をキャスティングしたのは意外だった。
結局、ヘビはいたのか?
その答えはハリーがガンデルバイに暴言を吐くシーンにある。
心臓の鼓動の音にヘビの威嚇音が重なりパチンと弾け、ハリーはガンデルバイに毒付く。アマガサヘビとハリーが重なる。
姿は見えなかったがヘビは確かにそこにいた。
しかし字幕だと暴言がマイルドになっているのが惜しい…もっと強烈なんです。
字幕:「ベンガルのドブネズミめ」「薄汚い…」
吹き替え:「この薄汚いベンガルのドブネズミめ」「この薄汚い褐色のちっぽけな卑しい下層民が」
ロアルド・ダールの人種差別と自国イギリスへの批判(舞台がイギリス統治下のインド)を読み取り映像化したウェス・アンダーソンに大感謝…