金子修介監督作品。
監督作は小さい頃にお世話になっておりました。
「就職前線異常なし」「卒業旅行」「毎日が夏休み」は何回も観ましたし、特に「1999年の夏休み」は瑞々しさが映画的な相性の良さと相まって素晴らしかった思い出です。
近年はあまり追いかけてなかったですが、評判が良い事もあり鑑賞。
確かに面白かったです。
しかし同時に面白い"だけ"の作品でしかないなと感じてしまいました。
豪華主演陣含めて、飽きない展開の手腕の良さは流石だなと感じましたが、その出演者故に演技のトーンが合ってなく、特に主演2人は岡田くんの「ドライブマイカー」からサイコパス演技は手慣れているので、終盤の演技合戦は、主人公の小慣れている"風"がちょっと荷が重すぎたかなという印象を受けました(そしていい加減高笑い演技は辞めましょうよ…)。
そして残酷な物語なのにグロが少ないのはしょうがないにしても、ラストの結末は「まぁこうするしかないよな…」とガッカリしてしまいましたし、韓国映画だったらもっと攻めた感じで描けれるのだろうなと感じました。
ただ昔お世話になった一連の初期作は確かに面白い"だけ"の映画だったなと言う意味では、昔の作風に戻ってきたのか！？と感じて、次作も応援しようとは思えました。
