A24製作でオスカー作品賞と脚本賞ノミネート作品。
予告編を見る限り、「500日のサマー」や「花束みたいな恋をした」、「ブルーバレンタイン」みたいな"恋愛を題材にした"映画なのかなと思っていたら、ガチガチの"恋愛映画"だったので拍子抜けしてしまいました。
ただ35mmフィルムで撮影している事や、劇伴のセンスの良さで心地よく鑑賞する事が出来ました。
しかし余りに2人の世界観が過ぎて合わない人は全く合わないどころか、終電間際のカップルを見るがごとく舌打ちしてしまいそうな感情に陥りそうでしたが、「ファーストカウ」での活躍が記憶に新しいジョンマガロの好演がソレに「待った!」をかけてくれて、本作の上品な質感に貢献をしていると感じました。
タイトルに色々な意味があるので、ふざけた邦題(「忘れられないひと」等)が付けられる事なく何よりです。
短尺でサクッと観れて、心地よく劇場を後にできるのは間違いない作品です。