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ゴールド・ボーイのbopapaのレビュー・感想・評価

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)
3.8
2024年17本目(劇場5本目)

話題になってて評価も高い邦画という事だけの前情報で行きましたが、原作というか原案が中国の小説やドラマであるものだったのですね。開始数分での衝撃的な展開からスタートで、この物語の着地点はどこよ?に振り回される気持ち良いストーリー。


東コンツェルンの婿養子を演じるのが岡田"ザ・イケメン"将生さん、美しさを伴った見た目と今回演じる役柄のはらむ狂気のバランスが良い感じで気持ち悪い。

彼に対峙するのがそれぞれの家庭の事情を抱えた中学生3人組。

とある犯罪にまつわり複雑に絡んでいく大人1対子供3の、互いの立場が上になったり下になったりする様がめちゃくちゃ面白い。

更にその犯罪を追いかける刑事の存在もあり、ラストはどういうオチを付けるんだろうーと最後までハラハラ出来ます。

中学生の1人「朝陽」君を演じる子の、妙な不穏さがとても良く、あの演技のお陰で最初から観ているこちら側は「あれ?あの人ってもしかして?」という疑念を抱いたまんまラストまで付いていけるので、無理やりなどんでん返しになってないのも素敵です。

ラストシーンも個人的には好みの終わり方で、あそこで終わることでこちらの想像力の余地を残してくれてるのも嬉しいです。


あと、最後に恥ずかしいお話ですが今回俳優さんの名前の横に英語読みが書かれていたので「黒木華」さんが「くろき はる」さんと読むのだと初めて知りました。リーガルハイで初めて見た時からずっと間違えてました、すみません。
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