このレビューはネタバレを含みます
昔、アルゼンチンに演奏旅行に来た
ブラジル人ピアニストの行方不明事件を
アメリカ人ジャーナリストが追う話。
実話ベース。
チラシのキービジュアルを気に入って
予備知識なく鑑賞。
タイトルからして音楽映画だろうから
Odessaで観たかったが、
移動が面倒で普通のシアターで妥協。
始まってみるとまるでミステリで、
演奏シーンよりも
関係者の証言のほうが多く、
自分の選択が間違っていなかったと思うも、
エンドロールのときの
ピアノソロ曲がとてもよくて、
やっぱりOdessaだったかなぁと少し後悔。
ロトスコープのような顔立ちの登場人物が
デフォルメの強い背景の中で
かなり枚数を省いた動きをする
アニメーション。
これはこれで味があり、
特に演奏時に指や楽器の動きと音を
繊細に合わせる必要もなく、
いい手法を選択している。
ボサノヴァにもジャズにも
南米の歴史にも明るくないので、
新鮮な話ばかりで全く飽きることなく
勉強になった。
治安の悪いところには行かないこと。
後ろめたい人と遠出しないこと。
気軽におつかいを頼まないこと。
「人間的社会主義」と
「アルゼンチン人権庁」について
調べようと思う。