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殿さま弥次喜多 怪談道中のhummingbirdのネタバレレビュー・内容・結末

殿さま弥次喜多 怪談道中(1958年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

58年、カラー、シネスコ。「殿さま弥次喜多シリーズ」第1弾。公開順では沢島忠の4作目のようだ。

尾州・紀州の若さま、錦之助と嘉葎雄が尾州まで平人として旅をする。54年公開の「ローマの休日」の影響?

錦之助と嘉葎雄のツボを心得た、息の合った演技、映像のテンポの良さがとても楽しい。尾州まではロードムービーで、エピソードごとに東映の大物助演俳優が出演している。

ロードムービー部分はやや緩めドタバタで、クライマックスではガラッと変わって本格的な時代劇に。

錦之助と嘉葎雄は若さま姿に戻って、侍のセリフ回しや、殺陣を披露。俳優がみんな両方できるんだからすごい。

特にお城の中を人もカメラも動きながら上がっていく殺陣シーン(途中までは錦之助が演じているのは確か。途中でさりげなくカットしてるのかは分からない)、進藤英太郎(吹き替え)の階段落ちなども。

物語にこの監督らしい人情があるのもいい。

2023/5/13 東映時代劇YouTube
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いきのいい殿さまたちかと思ったら、錦之助と嘉葎雄が幽霊を怖がったりするのがかわいらしくて良かった。
田中春男が腕利きのガンマンというのも面白い。

「錦之助映画祭り」@ラピュタ阿佐ヶ谷
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