このレビューはネタバレを含みます
スタッフに久松静児、姫田真佐久、木村威夫。脚本は高岩肇（「にっぽん泥棒物語」）。
これも50年代日活によくある文芸ものの一つかな。映画「羅生門」50に似ていると思ったら、原作は48-49年に連載（芥川の「薮の中」が一番先ではあるけど）。
話は面白いけど、森繁のイメージのせいか、最後の証言をどの程度信じてよい分からなくなって、混乱してしまった。
森繁と新珠三千代がけんかをするシーン、最後にひどいことを言う新珠三千代の顔に照明が当たるのが最高。ラスト、バスが角を曲って走り去ると、角でバスを見送る新珠三千代がいるのが見える。うまい。
