いち麦

一月の声に歓びを刻めのいち麦のレビュー・感想・評価

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
3.0
「性暴力と心の傷」がテーマとのことだが掘り下げが足りない印象をもった。また、その核心部分を映像で伝えるのではなく、台詞で丸々語ってしまっていては味気ない。フェリーや親子関係など共通しているような要素が顔を覗かせてはいるが、3つのエピソードの繋がりや相互作用が感じられないのも残念。
ただ、洞爺湖を舞台にしたパートはお節料理の映像が端麗で良かった。久しぶりに見たカルーセル麻紀が綺麗に齢を重ね清潔感があって好感を持った。さて、前田敦子の演じた一番尺の長いパートだけ何故モノクロだったのだろうか。ピンク色の金魚草がキー・アイテムなのに。
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