きーちゃん

青春18×2 君へと続く道のきーちゃんのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.7
ちょっと湿っぽくてごちゃごちゃした彩度高めな台湾の夏と、色彩のない真っ白で雪しかない寂しい日本の冬。
楽しくて切ない青春の日々と、悲しい事実に向き合う旅路のコントラスト。
18歳のジミーの恋する男の子の一つ一つの行動や表情が可愛くもあり、切なくもあり。それを躱すアミも結末を知ると悲しくて辛い。
あの時ジミーが想いを伝えられていたら、アミが本当のことを話していたら、なんか変わったんかなあ?
ジミーにとってもしかすると道中は、苦しい旅やったんかもしれへんけど、途中途中で出会う人が救いというか、優しくて楽しくて意味のある出会いやったように思う。

ジミーがお母さんにあった時の「来るのが遅くなりました」ってセリフが印象に残ってる。全部知った上での旅やったんやな。
アミからジミーへのラブレター。アミにしか描けない絵。

旅したくなった。その旅が自分にとってどんな意味を持つのかはわからへんけど。
旅にはいろんな旅がある。自分を探す旅もあれば、自分を確かめる旅もある。
とりあえず台南にはまた行きたい。
あと岩井俊二のラブレターを見なければ。