静かな決意を胸に秘めた祈祷師が”視える”少女と協力し、悪を討つお話。
「鳴らない鈴」というアイテムがとても魅力的。
鈴が鳴った時の緊張感とストーリーの加速度がたまりません。
序盤のインチキ祈祷師っぷりがそれなりにコミカルでしたね。
助手とのコンビネーションもバッチリ！
口の上手いだけでなく説得力があり、小道具の使い方も凝っていてこれは確かに動画も伸びるなーと納得。
インチキ霊媒に対して苦言を呈されても「詐欺ではなく心理治療」と返すのも上手い。
確かに本当かどうかはさしたる問題ではなく、何かしら納得出来る理由が欲しい人っているでしょうからね……
主人公は剣の腕が立つも霊が”視えない”。ヒロインには”視える”。
とてもわかりやすい設定。互いに協力し合えるよいタッグでした。
ヒロインも守られるだけでなく、スタンガンで応戦したりするので共に応援したくなります。
祈祷師に関する設定や彼らの旅を手助けする方々の個性やバランスもよい。
冒頭のシーンがよくわからないまま進みましたが、中盤でちゃんと回収されましたし、誰一人足手まといがおらず個々の見せ場があったのはとてもよかったです。
助手君なんてここぞというときに期待に応えてくれましたね。
敵が明確なのと、お祓いだの能力バトルじゃなくシンプルな対決したのは好印象です。
後半の展開は嫌いな男の子いないでしょうね。
全体的に演出が男の子心をくすぐるように作られていた印象を受けました。個人的にワクワクしたし好きな演出だったのでもっとやっていいのよ！！ とはしゃいでしまいました。
さほどホラーしていませんでしたが、ホラー風味のバトルものとして楽しめたので良かったです。
