HiromiA

シュリ デジタル・リマスターのHiromiAのレビュー・感想・評価

3.6
公開時期が映画鑑賞三昧から遠ざかっていたころなのでこの作品は初見でした。韓国のスパイアクション映画の原点なのでしょうか、とても面白かった。ハン・ソッキュ、ソン・ガンホの情報局コンビが若くて瑞々しい。チェ・ミンシクは既に貫禄があったなあ。北朝鮮の特殊部隊の狙撃手が、なぜにアルコール依存となり観賞魚店を開くに至ったのかはわからないけど、いくら優秀でもあれでは粛清の対象になってしまうんではないのかなあと思ったし、映画の前半ですでにイ・ミョンヒョンがイ・バンヒであろうことを匂わせていたのは凄く残念だった。狙撃手が心理的にあんな揺れていたらダメでしょ。通常の銃撃戦では銃弾が当たっても死にはしないのに、さすが特殊部隊のパク・ムヨン、拳銃程度でイ・ジャンギルに致命傷を負わせるとは。CTXの詳細は語られなかったけど、照明を消しても余熱とか余韻とかで進行がちょっとは進むんじゃないかとか、熱や照明の照射を中断したらもとの無色透明な状態にどのくらいで戻るのだろうかとか、そこで照射が再開されたときのカウントダウンはどうなるのかとか、水と混合されたときどうなってしまうのかとか、もっと知りたかったなあ(まあつっ込むんだけど)。それにしても感知できないはずのCTXを金属探知機みたいなので探していたけどどういうこと、って思ってしまった。捕まりそうになった特殊部隊の女性隊員が何かを口に含んで自爆するシーンはちょっと衝撃的だった。この手の仕事では私情を挟んでは命とりだという教訓でした(日常生活では役立たないけど)。
HiromiA

HiromiA