たかしんぐ

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:のたかしんぐのレビュー・感想・評価

4.5
「ぼっち・ざ・ろっく!Re:」が前半、そしてこの「Re:Re:」が後半。
アニメ版の第9話から第12話までの結束バンドが文化祭に出演するまでの過程とその当日を描いた作品。

今回はメインで喜多ちゃん視点で描かれる内容になっていて、かなり激エモ。結束バンドの中でも一番の陽キャの喜多ちゃんだが、彼女なりにコンプレックスを持っていて、それを超えるための過程が通して描かれるのがとても良かった。
アニメ版にもあったが「星座になれたら」の喜多ちゃんのギターはアニメ版よりもグッときた。

そして、ラストのカットは劇場版のみのものになっていて、その演出に鳥肌が立った。まるで伏線回収のような形になっていて、そのシーンを観るだけでもこの作品の価値は存分にあると感じた。

アニメ版をまとめたものでしょ?と思うなかれ。同じ話ながらも編集が違うとこうも違う見え方になるのか、と驚いてしまう良い総集編だった。

もちろん楽曲も映画館ならではの音響の良さがプラスに働いている。前述もしたが、文化祭での2曲はグッときてしまった。

また、アニメ版の最後のエンディング曲が「転がる岩、君に朝が降る」に対して今作のエンディング曲の「Re:Re:」がまさにベストマッチ。というか、エンディングにこの曲を流すためにこの劇場総集編が作られたのではないかと思うぐらい。

「ぼっち・ざ・ろっく!」を愛するすべての人に観て欲しい作品になっていて、より作品のことが好きになるものだった。
たかしんぐ

たかしんぐ