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あんのことのKのレビュー・感想・評価

あんのこと(2023年製作の映画)
3.4
集中脱力放出。ママ呼びのママ。雑誌記者。日記に丸。手帳とヨガマット。プレゼント用。毒親。「大丈夫、大丈夫」。乙と甲。昇り龍。給。ペンの持ち方。告白。熱くて近い多々羅さん。「あなたは自分が一番やりたいと思うことをやりなさい」。レアに感じられる歌唱シーン。だんだんと広がっていく世界、そして反転。終盤付近の時系列は少々複雑。「やめられていたんです」。繰り返しの台詞はもう少し控えめでも良かったように思う。観終えて思い出したのは『夜明けまでバス停で』と『朝が来る』。映画には夢を見せてもらいた方だけれど、“提起”という意味ではこのやり方が合っていたように感じられる。この世界の片隅に確かに存在したひとりの人間。河合優実さんの“もうその人にしか見えない”表情力は素晴らしかった。
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