好きと言っていいでしょう

サイレントナイトの好きと言っていいでしょうのレビュー・感想・評価

サイレントナイト(2023年製作の映画)
3.8
帰ってきましたジョン・ウー‼︎という景気のいいタイプの映画ではなかったです。ただ後半のアクションは、今年の映画の中で1番興奮しました。

ジョン・ウーらしいアクションの美学を抑えて、ジョン・ウィック寄りの映画にシフトしつつも、所々に垣間見れるジョン・ウーらしさに歓喜しました。

もちろん斬新な殺しの描写は嬉しいですが、ジョン・ウーにはアップデートよりも伝統的な様式美を求めてるのも事実。車でのメキシカン・スタンドオフや主人公以外のキャラがほんの少しだけ2丁拳銃を見せますが、もっと欲しいという気持ちもあります。鳩ではないよくわからない鳥もいいですが、わかりやすく鳩を出して欲しいです。

誰かジョン・ウーに大金を与えて、鳩と2丁拳銃と派手な火花を必ずするという誓約で、アクション映画を撮らせてほしいです。

本作のアクションは、めちゃくちゃ激しいので、久しぶりにアクションを見ながら怖いと思いました。そして長回しの階段の銃撃シーンは、ずっと拍手しながら見てました。ノー・タイム・トゥ・ダイより良いです。

覆面を被って相手を拘束して、それっぽい自白をさせようとする圧倒的に優位な状況にも関わらず、脅しのつもりで突き立てたナイフを使われて、立場が一瞬でトントンになるという、いくら素人でもわかるだろというツッコミもありますが、傷を負いながら一つ一つ学んでいく、めちゃくちゃタフな主人公なので、バカさには目を瞑ります。コートをかっこよく着るのは大好きです。