このレビューはネタバレを含みます
ぽっちゃりな女の子が、自分の母親の弟の元奥さんという限りなく他人に近い親族である料理研究家にダイエットを手伝ってもらおうと下宿して、めちゃくちゃ断食させられる話。
ストーリーはひねりとかはなく、謎を解いていく系の映画好きならだいたい読めるシンプルな展開。
なので、「だと思った!」はだいたいの人が思うんじゃないかな😂
主人公のシモーヌちゃんはぽっちゃりながらも美しいお顔立ちだし、狩られたウサギにとどめを刺す胆力もあるし、何かと突っかかってくるいとこフィリップにも優しいし、かなりいいです。
ていうか断食って、食い意地が張っている私なら一食抜いただけでも倒れそうになるのに、シモーヌちゃんは5日くらいも絶食してすごすぎる。
意志の固さすごい。
そしてその意思の固さが最大限に活かされるのがクライマックス。
ホラーの古典芸である、怯え戸惑い震えながら逃げる弱弱しい主人公ではなく、見ていて安心感すらある貫禄でおじさんおばさんを倒していくシモーヌちゃん。
最後の怒涛の展開がまぁまぁすっきり出来たので良かった。
おじさんにとどめを刺さなかったのは、「命を奪うなら痛みを感じさせないように手早くおこなうべき、それが命へ敬意を持つということ」みたいな狩りを行ううえでの信条みたいなやつへのアンチテーゼなのでは?
おじさんはどうせ放っておいたら失血死するわけだし、痛みを、生きて罰を数分でも受けさせようみたいな。
ウサギと対になってるじゃない?
ちなみにウサギの解体シーンはゴールデンカムイのオタクなので耐性があって助かりました。
むしろ、内臓とかチタタプにせんのんかい!毛皮で手袋とか作ったら!?命を粗末にしないで!廃棄が多い!と思いました…😂