31歳の女性監督キム・スインの長編デビュー作。
成績優秀な高校生ユリ(カン・アンナ)。母ヘヨン(チャン・ソヒ)の車で学校まで送ってもらったある日、登校せず姿を消し、遺体となって発見される。
警察は自殺の可能性が高いとするが、ヘヨンはそんなはずはないと頑なに認めず、ユリの友人イェナ(チェ・ソユン)と担任教師ギボム(ユン・ジュンウォン)を疑い・・・
韓国の厳しい競争社会/格差社会を背景に、ユリが幸せな人生を送るべく大学→就学の進路を徹底的に管理する過干渉の母ヘヨンが、いかにも毒親(TP: Toxic Parents)で、演じたチャン・ソヒが嫌いになるレベルの名演です。
オープニングからラストまで、サスペンス要素も含め、引き込まれるストーリー。
ユリ、イェナ、ギボム、それぞれが抱える苦悩。
様々な事実を突きつけられても、考えも態度も変えられないヘヨンの根深さ。
ラスト10分の展開にも心揺さぶられます。