あんときの井上

毒親<ドクチン>のあんときの井上のレビュー・感想・評価

毒親<ドクチン>(2022年製作の映画)
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演技と映像によるB級感は拭えないが、ただの毒親話とは一線を画す映画。

それはひとえに脚本の力だとおもう。

終盤での同級生の言葉、そして娘の一言に、親でなくともハッとさせられることだろう。

親子の問題であると同時に、社会の問題でもあるということを。

そしてそれは、愛の問題であるということ。

娘にとっては毒親でも、息子にとっては薬親だった。

娘が死ぬまでは。

毒にも薬にもならん親はどっかにいないもんかね?

はい、いません。

愛する限り。

そう信じる限り。
あんときの井上

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