dm10forever

コンセント/同意のdm10foreverのレビュー・感想・評価

コンセント/同意(2023年製作の映画)
4.1
【ハチの一刺し】

不定期開催「dm的映画祭inこれって残暑?」の三本目はこちら「コンセント/同意」でした。

まぁまぁまぁ・・・・
これは不道徳というか胸糞映画というか・・・。
このガブリエルという男も勿論ど~~~~~~しようもない悪魔なんだけど、彼をもてはやすような業界(文学界)の価値観こそ、アブノーマル趣向者の巣窟のような気がして、途中から暗澹とした気持ちになって観てしまった(勿論一部ね。全部の人がって言う意味ではないよ)。

「芸術」とか「宗教」っていう如何にもハイソな言葉を出された時点で、それがまるで事ある毎に「免罪符」のようなパワーワードと化して、そこを叩こうとすると逆に「無教養」「粗暴」「野蛮人」とありったけの蔑みワードをぶつけられ、存在もしないような「空気階段の高み」から一方的に見下されてしまう。

今でこそ「多様性」という名の「個人の権利意識」も台頭してきたため「意味不明にスーコーなゲージュツ」によって一方的に蹂躙されることも少なくなってきたのかもしれないけど、それでもやっぱり人間って「一般人には表現が思いつかないようなアブノーマルなもの」を求めている節って大なり小なり持っていると思うんですよね。
でも、それを表立って「僕は小児性愛者です!」とかって言っちゃうと、それはもう犯罪の匂いしかしないんだけど、いざ「文学小説」というフィルターを掛けられてしまうと、途端に「文学を嗜む芸術家」に祀り上げられ、それを理解できるかどうかは「倫理」<「センス」という歪な評価になってしまうんですね。
文豪だろうが天才音楽家だろう孤高の料理人だろうが、そっちに行ってしまったら変態は変態なんです。
そこを履き違えてはいけない。
ダメなものはダメ。
ただ「映画」としては何故か残る一本でもあった。胸糞の割合の方が大きいけど・・・。
続きはフィルターの向こう側に残しときます。
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