たかし

陰陽師0のたかしのネタバレレビュー・内容・結末

陰陽師0(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


[感想]
いきなりビビるw
序盤は陰陽師についての設定説明。安倍晴明が陰陽師になる前の話。晴明の過去(親殺しの犯人は誰か)、相棒的立ち位置の博雅の格差恋愛が描かれ得業生の死の謎を追ううちに解決していく。
真実と事実の違い、呪(しゅ)の存在。陰陽師のほとんどがまがい物である。
CGだけが懸念材料だったが、予想より酷くはないが炎のCGががっかり。花に囲まれたり、水の竜は綺麗だったとは思う。
なぜにいま陰陽師・晴明の前日譚を劇場公開したのかは不思議。シリーズ化狙い?


[ストーリー]
陰陽師になるための学舎・陰陽寮。
学生(がくしょう)→得業生→博士(=先生)→陰陽頭→帝に遣う陰陽師
という、ステイタス順。
安倍晴明は抜群の才覚ある学生であるが授業はサボり気味。幼き頃に親を殺され、陰陽博士に育てられてきた。
一方、皇族ながら出世から外れた博雅はよしこ女王に惹かれながらも身分の差に気持ちを押し殺していた。龍笛に生き甲斐をもつ。
晴明の術を目の当たりにした博雅は、女王が目にした金の龍について相談。

❮得業生の死❯
井戸に落下死を発見。犯人捜しを学生に科し、見つけた者が後任への選出を約束。晴明は、彼は毒を盛られ水を飲みに来た際に井戸に落とされたと推理。しかし、晴明は現場に落ちていたものとの筆跡の合致で犯人扱いを受ける。そこに博雅が現れる。
❮よしこ女王が行方不明❯
帝からの恋文を届けた博雅。その後、気が荒れた女王が金の龍とともに消えた。
帝からの恋文は読んでしまえば断れず、慕っていた博雅から受け取った無念さ、彼への想いが暴発したことによる。
❮意識の世界へ❯
捜索中に何やら不穏な雰囲気…何者かが術をかけている模様。
博雅は女王が居るという更に深い精神世界へ入り、面と向かってお互いに本音をぶつける。彼女の幸せを願うからこその行動だったが、深層心理では自分と繋がっていることを説き、女王は帝の元に行くことを決心。
❮裏で操るラスボス❯
火龍の出現に晴明は水龍で迎え撃ち、術をかけていた天文博士を討つ。
今回の騒動で晴明は親を殺した犯人を特定。それは陰陽頭。
暗示、催眠に長ける陰陽頭による犯行は、次の出世を妨げる存在が才能豊かな晴明であることから占いを使い天文博士を唆し(次期頭になれると)、陥れようとした。同じく優秀な陰陽師だった父を殺したのも然り。
対面での術の掛け合いは晴明が圧倒し陰陽頭は死。

空席になっている帝付きの陰陽師には育ての親でもある陰陽博士は得業生の晴明を推薦。
たかし

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