Haruki

パーマネント・バケーションのHarukiのレビュー・感想・評価

3.7
好きな監督ジム・ジャームッシュの卒業制作にして長編デビュー作。

ニューヨークの街を徘徊しながらさまざまな人と出会い、結局何もしないままパリへと旅立つ。
そんな青年の姿を淡々と追ったシネエッセイ。

韜晦感というか衒気感というかは端々から感じられるが、ドラマ性を排したストーリーテリングはモラトリアム期の心の漂流を活写している。

『ダウン・バイ・ロー』や『ストレンジャー・ザン・パラダイス』など初期の名作の片鱗は確かにある。

ドップラー効果のジョークは笑えないけどなんかクセになる。
Haruki

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