映画記録

遠い一本の道の映画記録のレビュー・感想・評価

遠い一本の道(1977年製作の映画)
4.0
国労と左プロダクション提携映画。1970年代、国鉄合理化、マル生、第二組合鉄労、スト、婦人会など政治的な色合いもあるが、それよりも近代化の中でこぼれ落ちていく人たちを丁寧に描いている。今になってみると、物質的には豊かになったが、格差は広がり、中間層以下の賃金は下がってしまった。幸せとは何かをかんがえさせる。
鉄オタにはたまらないSL、保線の仕事と機械化の流れ良き時代の鉄道マンの仕事ぶりなど、映像も良い。
新日本紀行並みのドキュメンタリー的な北海道室蘭夕張、廃墟軍艦島、町並みと現地の人たちがなんとも言えず美しい。
左幸子、井川比佐志の演技もよろしい。
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