映画記録

暗殺の森の映画記録のレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
4.0
最後のシーンで自分はファシストではないというように、友人をファシストだと叫ぶ。ここが一番難解だった。人間の弱さいやらしさを表現したのだろうか。
幼児期に犯した殺人記憶から逃れるためにイタリアでファシストになった主人公がパリに亡命中の恩師を殺すというストーリーだが、主人公の心は揺れる。新婚ながら教授の妻も愛してしまう。教授殺害のときに教授の妻も見捨てる。なんと卑怯なと思った。
イタリアのカソリック告解、ムッソリーニ、パルチザン、インターナショナルの歌など当時の歴史背景を知っていたのですんなり入ってきた。4K修復版で原作の映像美が際立って見えた。構図といい色彩といい素晴らしい。
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