WILLのコミヤのレビュー・感想・評価

矛盾に悩むことができる純粋無垢な人たらしのエゴイスティックな意志の話なのに、それでも何に惹かれてしまうのか…諸手を上げて絶賛はできないけど観てよかった。服部文祥の登場も嬉しい狩猟ドキュメントは、彼の在り方に矛盾しない。立ち止まり悩み続ける意志。悩み続けられるということはただただマジョリティの特権的な行為であって、それをMOROHAの歌は寄り添い過ぎではとも思う。猟友会、メディアへの批判的視点の割に、それが東出昌大へは及ばず、杏が不在の中での人間讃歌として昇華してしまうことへは違和感もある。