コミヤ

ヤクザと憲法のコミヤのレビュー・感想・評価

ヤクザと憲法(2015年製作の映画)
4.6
冒頭、事務所3階にある居住空間に置かれた大きなテントバックを見て「マシンガンですか?」臆せずディレクターが聞くと、「そんな訳ないじゃないですが、日本だと銃刀法違反になりますよ」と焦る部屋住みを逃さずズーム。相性抜群なディレクターとカメラマンが聞かれたくないことを突っ込み、それを無理に誤魔化そうとすることでユーモアも生まれるやり取りが多数あるように(中々RECを切らずに粘る!)、本作に登場するヤクザ(一部のカタギ)の誰もが"本当のこと"を語っているようには見えない中で、「ヤクザの人権」について語る川口会長の声と瞼の震えは本当のこととして映っていた。セーファープレイスとしてのヤクザ。会長はその後カタギになったらしい。
『A』を彷彿させる超絶おすすめドキュメンタリー。
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