ホリ

WILLのホリのレビュー・感想・評価

WILL(2024年製作の映画)
4.5
「彼(東出昌大くん)には、
ずっと矛盾を抱えながら生きて欲しい」
by森達也

生きるという意味を
追求する上で
1種の完成されたドキュメンタリーと
思わされたな。

2つの環境下で
生きる姿が切り取られる。

まずは、俳優としての肩書き…
スキャンダルを起こし、
情報社会の東京で
生きるという姿。

そして、もう1つは
森の中で狩猟を通して、
生きる東出昌大の姿が
印象深く切り取られる。

狩猟という要素が絡むので、
当然、エグい瞬間も
切り取られる。

命を奪い、命を頂くことで、
人は生かされているという、
当たり前の定義を
東出昌大の姿を通して、
改めて理解する。

自分たちは
汚れていないという、
いつから勘違いしているのか。

子供達が
殺された鹿を見て
最初は「かわいそう」と話すが。
それが美味しい食として、
自分たちのエネルギーになる
変わる瞬間…
実際に経験として、
体感した後に、
「シカさん、ありがとう。
ご馳走さまでした」
という言葉に変化する。

この瞬間に全てが
込められている気がするなぁ。
綺麗事は何かの犠牲(矛盾)の上で、
成り立つという。
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