真夜中

コンテイジョンの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

コンテイジョン(2011年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

豪華キャストが顔を揃えた群像劇&色分け演出は「トラフィック」再び!と思いきや、あの映画のようなテンションはなく、非常にリアルで地味な仕上がり。
淡々としながらも物凄い量の台詞が怒涛のスピードで流れてゆくので、字幕を追うのに必死でした。
未知の病原体のパンデミックを軸に3~4くらいの独立したストーリーが並行して進行してゆく展開はスリリングですが
徹底した冷徹なタッチゆえ、登場人物の描き込みが必要最低限すぎて、単に「こういう事件が起こったら?」のシミュレーション的な側面ばかりが突出してしまい、映画としての面白味にはやや欠けてしまっているかなと感じます。
本当にあとちょっと、エンターテインメント性というかドラマチックさ、映画的な味付けが欲しかったです。
この意図的に無機質な脚本とキャラクターに色を与え、生命を吹き込んでいるのがこの映画のキャストの凄い所。
特にマリオン・コティヤールとケイト・ウィンスレット。
設定があるだけで背景や人物像なんてほとんど無いような酷い役にもかかわらず、
素晴らしい演技で確実に印象に残るキャラを作り上げました。
真夜中

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