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クロッシングのkurageのレビュー・感想・評価

クロッシング(2008年製作の映画)
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身重で結核を患っている妻のために一時的に脱北して薬を買おうとする元サッカー選手とその後を追う息子のストーリー。
2007年の話には思えないくらいの、まるで日本の戦時中のような北朝鮮の生活が描写されている。30人もの脱北者たちがメインスタッフに入っているというから、オーバーな描写でもないのだろう。
強制収容所下では人間の扱いをしてもらえない。命懸けで逃げて逃げて生き延びるしかない。
海の向こうで実際に起きていることだが、戦後世代からは離れている自分にはうまく想像ができない。でも想像するしかない。
『愛の不時着』を観た人はこの作品もぜひ、と言いたくなる映画。
このあとに『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』を観るのも良いかもしれない。
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